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2011.09.19

巨大な、祭壇。

Photo先週は仙台への日帰り出張があり、夕方早めの時間に仕事が終わったので急遽石巻へ行こうと思い立った。 昨年の7月。 やはり仕事で石巻の顧客先へ訪問した際に見たその街の美しさに惹かれ、いつかまた違う季節にでもゆっくり訪れようと思っていたのだが、この3月の大震災による津波で、石巻はその被災エリアで最も多くの死者と行方不明者をだすという極めて甚大な被害を受けた。 ワタシは、昨年7月に訪れたときに歩いた素敵な街の様子と、震災後に報道で目にする罹災した石巻の様子とを重ねることができず、いつか石巻を訪れて、昨年目にした美しい街がどの程度損なわれずにいるのかを確かめてみたいと思っていた。
仙台から石巻へのJR仙石線が未だ津波で寸断されているため、バス便で約1時間。 降り立った石巻駅付近は海からやや離れた場所のためか、建物の津波による流失は少なかったものの、地震の揺れでダメージを受けた家が結構あった。 石巻市中心部の丘陵地となっている日和山公園へ登り海側の街に目をやると、海岸線まで広がる土地は、建物が津波で根こそぎ持って行かれた、まさに壊滅状態。 3.11から半年が過ぎ、瓦礫こそ撤去された様子だったものの、津波の破壊力と、その無慈悲な巨大災厄に、あらためて震撼せざるを得ない。
Photo_2Photo_3日和山公園のそばの鹿島御子(かしまみこ)神社には海が見渡せる展望台のような場所があるのだが、そこからは津波でことごとく破壊され、道だけが残った「かつての街」が薄暗く静かに広がっているのが見える。 その展望台のあちこちには死者、行方不明者を弔う花が置かれ、山火事を避けるために線香を焚くことを禁ずるパネルが掲げられていた。 神社の鳥居に連なるその展望台は、あたかも大勢のひとの“むきだしの祈り”を受けとめる巨大な祭壇のように見えた。

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