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2011.04.03

ニッポンの東と西。

Photoこの週末は広島へトンボ返りの出張。 ヒコーキを降り立った広島空港では、東京の節電ムードとはうらはらにビル内の照明や広告看板は煌々と輝いていた。 フクシマの原発事故が収束しないことも、東日本一帯を不安に陥れている。 正式名称が「東日本大震災」となったという今回の災害は、文字通り、生活環境や生活者の心情を含め、日本の東と西を隔ててしまったかのように思えるほどだ。
最近JRの駅を歩いて気づくことは、旅行のポスターがことごとく撤去されてしまったこと。 首都圏のJRは東北地方全県含む東日本が所轄エリアのため、東北方面の旅行をアピールするポスターやパンフレットで溢れていたのだが、今回の震災とともに“旅先”というJR東日本の旅行商品そのものが突如消えてしまったため、照明だけではなく、駅構内の装飾も消え、寂しくなった。
このJRの管轄エリアが象徴するように、首都圏、関東地方と東北地方はそもそも一体感が強いようにも感ずる。 人やモノの流れだけではなく、気質や言葉といった広い意味での文化を関東・東北で相当な部分共有されているのかも知れない。
「フクシマ」で知った、首都圏への電力供給の多くが東北地方から、ということもその一端か。 今回の電力供給危機が回避できない理由の一つに、日本の東西を50ヘルツと60ヘルツという2種類の周波数が存在することにあるそうだが、こうした不都合を明治の昔から容認していたことも、日本の東西を分かつ“文化の壁”があることに関係するのかも知れない。
掲げた図は今回の「計画停電」の実施エリアを示したもの。 罹災した東北太平洋側を除く関東・東北すべてのエリアが対象となっている一方で、西半分はまったくの対象外。 この図からも日本が東西にキレイに分かれている様子がみてとれる。
地震がもたらしたこうした“分断”が、日本ローカルの新たな「東西モンダイ」に発展しないことを願いたい。

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コメント

zapさん、ご無沙汰しとります。

こちら西日本でも何だかミョーな自粛やら「節電」が蔓延していて違和感を禁じ得ない今日この頃です。
先日も、さる電器量販店に入ったら、駐車場が真っ暗、これは臨時休業か、と訝ったら実は営業中で、訊けば「節電中」なのだとか。あのなあ、と思いましたですね。いつもは煌々と灯りが点いている筈の駐車場が真っ暗では危なくてしゃあない。もとより節電自体は悪いことではありませんが、必要な電気も使わないのは単なるケチに過ぎません。
本文に書かれているとおり、東西で周波数が違っていて、周波数変換所が3ヶ所あるのですが、そこを通過できるのは100万kWに過ぎません。もう既に目一杯、電力融通はしているので、殊更に「節電」しても被災地には何の足しにもならないし、何より街が暗くてビンボ臭くて、もとから悪い景気がますます悪くなるだけのような気がします。
何だかなあ・・・何かってえとすぐ萎縮してしまう隣組コンジョはどもならんなあ、と長嘆息しております。

投稿: 赤壁周庵 | 2011.04.10 03:11

赤壁周庵先生。

東京近辺では一段と節電が板についてきて、夜は暗いもの、というのが当たり前になってきました。
近所のスーパーでも、夜に行けば駐車場はマックラなので少々戸惑いますけど、クルマのランプまで消す訳ではないので、こんなもんと思えば慣れてしまうものです。
要はこれまで明るすぎたんですね。
これを期に太陽とともに寝起きする生活に戻るのもいいかも知れないです。

zap

投稿: zap | 2011.04.18 00:35

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