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2010.07.04

文京・千石の角打ち。

Photoワタシは生まれてこの方、住居が13か所替わり、都合12回の引っ越しをした。成人する前は団地や親の社宅を転々とし、地方の大学へ行った後、東京で就職してからも随分居場所を替えた。その中で一度だけ山手線の内側に住んだ場所が、中学の頃、父親の社宅アパートがあった文京区・千石という地番。ここは、東京23区のド真ん中に位置するのだが、周辺には大学や植物園、公園などが点在して緑も多く、山手線の内側とは言え、電車駅からの距離もあるため、とてもひっそりと落ち着いたエリアだった。中学に通った2年間しか住まなかったが、とても気に入った場所でもあり、本籍は今もココに置いている。
最近仕事で後楽園に行くことがあり、先日ここでの仕事が跳ねた夕刻、ほど近く懐かしい千石エリアを歩いてみた。
地下鉄・茗荷谷駅を降り、かつての東京教育大学を左に見ながら鬱蒼とした坂を下ると程なく小石川植物園。この東大が管轄する植物園の発祥は1684年に徳川幕府が作った「小石川御薬園」で、世界でも最も古い植物園のひとつ。便が悪くあまり宣伝もしていないため少々ジミだが、中味は絶品。
ワタシの住んでいた場所はこの植物園の西隣り。現在は当時の社宅アパートはなく、跡地に大規模マンションが建つ予定だったが、何らかの理由で建築許可が下りなかったそうで、広大な敷地が放置されていた。

Photo_2この界隈には東京大空襲の戦禍を逃れた一角があり、昭和初期の建物が一部残っている。その筆頭が文化庁の登録有形文化財に指定されている「進開屋」。中学の頃、出前でもお世話になったこの蕎麦店は、今も昭和6年建造当時の風情のまま営業している。
もうひとつは旧都電通りを越した場所にある「十一屋酒店」。ここは『角打ち(カクウチ)』と言って、酒を売る店舗の一角にその場で酒が呑めるコーナーを置いた作りの店。このスタイルは、どういう訳か東京と九州にしかないそうだが、この十一屋サン。店の右半分を屋台のように解放して、ショットで美味な冷酒を呑ませてくれる。
Photo_3Photo_4夕方、思わずその風情にほだされてお勧め冷酒を一杯。60年以上この場所に住んでいるという女将さんと、中学に通っていた40年ほど前の地元のハナシを交わして、懐かしくもいい気分の夏の夕暮れ。

写真上から、十一屋の女将さん親子、新開屋蕎麦店、十一屋の簾と美味な冷酒

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コメント

zapさん、たびたび失礼。

「十一屋」さんは所謂立ち飲みの酒屋さんということなのでしょうか?
「ちゃい!」という貴兄の声が聞こえて来そうですが・・・(^^;;;
私が当地で独身時代に住んでいたアパートの大家さんは酒屋さんで、立ち飲みもやっていました(います)が、飲んでいるのは土建業と思しきおっちゃんばっかりで、ちょっとカタギの勤め人には入りにくい店でした(です)。

写真で見る限りでは、「十一屋」さんは気軽に入ってちょっと飲んで、すっと消えて行けそうな感じのようですが・・・

投稿: 赤壁周庵 | 2010.07.04 16:45

赤壁周庵さん。毎度どーもです。

「十一屋」は立ち呑み風ですが、屋台のようなイスが置いてあるので座り呑みですね。
新橋あたりの立ち呑み店とちがって、住宅地にあるので、気軽に入れる街の喫茶店、てな感じですか。
サービス業ではなく小売店なので、客はほったらかしにされるので却って気安いです。

↓この方のブログに様子が紹介されています。
http://blogs.yahoo.co.jp/hanakoparis/47687928.html

zap

投稿: zap | 2010.07.08 05:54

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