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2010.02.13

200年企業に思う。

Photo_2日本人は作ることにこだわる。そして、こだわり続ける。現代日本を経済大国に押し上げたのも、ものづくりに力を注ぎ良いものを数多く、そして低価に世界へ提供してきたことが大きな原動力と言ってよいだろう。メイド・イン・ジャパンは産業向け個人向けを問わず、高品質の代名詞となり、それ自体がブランドとして確立した。この、もの作り立国は天然資源の乏しさによると説明されることが多いようだが、日本人の古来からの美意識に深くかかわるもの、と捕えることはできないだろうか。
日本には200年以上も続く企業が3100社以上存在すると言う。これは全世界総数の半分近くを占める圧倒的な数だとか。この事実は取りも直さず、良いものをつくり続けること、永年品質の向上を追求してきたこと、そしてそのような企業の仕事をきちんと評価する風土が日本に古くから受け継がれていることが大きな理由だと思える。
この“200年企業”のなかには建設や鋳造、造船など、いまも基幹産業を担う業種が多く含まれる。その一方で、造り酒屋や和菓子製造、料亭や旅館といった嗜好品やサービスを提供する企業も4割を数えるという。単に必需品を供給する会社ばかりではない。美味しいもの、美しいもの、居心地のよい環境といった嗜好の領域で“モノ”を作る企業が存続し、永年その価値を放ち続けている。
そのことは、日本人自身も気づかない古くからの日本人特有の美意識が働いているのではないだろうか。そしてその美意識自体が、日本が世界に伍していくために改めて気づき立ち返るべき“作ることへのこだわり”に通じる日本人の強みなのではないだろうか。
先行きの見えない不況感が依然覆う昨今の世情において、歴史の浮き沈みの中で自らの強みをもってモノを作り、存続し続ける数多くの日本企業の姿は、我々自身の明るい未来を形作るヒントを与えてくれる。

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