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2010.01.31

さよなら、デパート。

Photo自宅近くに「高島屋」と「そごう」がある。いずれも千葉県で乗降客数の最も多い駅のひとつ、常磐線・柏駅前という好立地にあるデパートだ。週末、久々にネクタイなど買おうと柏・そごうへ。ところが土曜午後というのに、売り場には客はまばらで、客の数より多いかも知れない店員サンが売り場のあちこちに立っている。そしてフロアと壁にびっしりと陳列された商品の群。
このシーン。メーカー的に表現すると、余剰人員と不良在庫のヤマ、といった印象だ。

ここ数日、そんな繁華街でのデパート閉店報道が相次いだ。東京で最も、いや世界でも指折りの繁華街・銀座のしかも目抜きにある有楽町西武が今年限りで閉店するという。一方、京都では四条河原町阪急を今秋閉店すると発表。さらに三越は札幌にある専門店「札幌アルタ」閉店を決めた。これらはいずれも大都市中心街の人気スポットだったはずのデパートだ。先行する地方都市での老舗百貨店の閉店に続き、いよいよデパートという業態自体の縮小と消滅が本格化してきたように思える。

かつてはデパートへ行くこと自体が楽しみの時代があった。東京・中野にいた幼いころ、休日の楽しみと言えば、親に連れられて新宿の伊勢丹へ行くことだった。当時は結構ビンボーだったので、いつも買い物をする訳ではなく、往復30円のバスに乗って屋上の無料遊園地で時間をつぶすのだが、それでも満足は頂点に達していた。いつか伊勢丹で買い物ができるようになりたい。そんな憧れと、実際にデパートで買い物をしたときの満足感。ひょっとしてそれ自体、まだデパートが売上げを伸ばしていた20年以上も前にすでに消えつつあった過去の“思い出”なのかも知れない。

昨今のデパート閉店報道や、実際に売り場へ行って見る閑古鳥シーン。ブランドやイメージが重要なファクターなはずのデパート商売にとって、こういう“負の姿”が公にさらされることで、さらに客離れに拍車がかかるのではないだろうか。

そう言えば柏・そごうでのネクタイ購入。デパートでの買い物がいつ以来のことなのか、思い出せなかった。

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コメント

こないだ小田急行ったときもガラガラだった。いま、デパートの中に子供の姿はないよね。大人すらいないんだけど、我々世代がときめいた「いつかデパートでお買いものするような大人になりたい」は消滅したね。噴水ジュース、五十三次ドライブゲーム、小さな観覧車、アドバルーン。さらば、デパート。

投稿: negi | 2010.02.01 13:44

negiさん
ごぶさたでした。

そう。いまのデパートに子供いないよね。
デパートの最盛期知ってる人しかいなかったりしてね。

噴水ジュース、ありましたね~ へりに泡たってたりしてね。
あと、体ごと回る野球バッターのゲーム。
デパートの屋上って、後のゲーセンのハシリだったのかもね。

新宿の京王が開店したとき、屋上から天に向けて七色の
巨大光線発してました。
昭和の東京は、街がSFっぽかったし。

zap

投稿: zap | 2010.02.01 21:41

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