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2009.09.13

ビートルズ、マーケティング。

Photoザ・ビートルズの全オリジナルアルバムがデジタル・リマスターされてこの9日に発売された。現役時代からの“ビートル・マニア”のワタシとして、それを買わない、という選択肢はこの世に存在しないので、リリースが判った時点でHMVの通販サイトで予約したが、残念ながら未だ届いていない。

因みにと思い、発売当日、秋葉原のタワーレコードへ行ってみると、店の入り口にはビートルズの大看板。店内には特設の試聴コーナーが何か所も設置され、夕方の売り場では、既に売り切れ盤も出ていた様子。そして、レジには手にビートルズの新盤を持つ人の行列ができていた。あらためて、ビートルズ楽曲の人気を思い知る一方、その販促マーケティングの巧妙さにも感服する。

もともとビートルズ・アルバムのCD化は、CD黎明期の83年にその普及を狙ってSONYが「アビーロード」を発売したのが事始めだが、これは著作権処理に問題のあるフライング盤となり、回収騒ぎとなった超レアもの。その後、様々な音源のCD化が進むなか、ビートルズだけはなぜかCD化が遅れた。これも著作権契約がネックとなっていたようだが、87年にようやく実現するや、ファンの飢餓感も手伝って結果大売れした。
そしてさらに95年にはジョン・レノンの遺した音声を基に録音された新曲“フリー・アズ・ア・バード”をリリースし、メディアを巻き込んだプロモーションで映像ソフトともにバカ売れ。話題づくりの巧さはこの頃から加速したように思う。
その後、今からちょうど10年前の99年9月に、ビートルズ初のリミックス&デジタル・リマスタリング盤“イエロー・サブマリン~ソングトラック~”をリリース。音質の変貌ぶりとリマスターの威力に息をのんだ。
そして今回の全作品デジタル・リマスタリング。おそらく、件の“イエロー・サブマリン”がいわゆるパイロット版となり、ファンや流通の反応、デジタルメディアやリマスタリング技術の発達を10年間窺ったうえ、まさに満を持してのリリースということなのだろう。

ビートルズ楽曲というワン・アンド・オンリーの元ネタをベースに、間断ないプロモーション活動と品質(=価値)向上を併せた成功モデル。50年近くもムカシの音源が、マーケットと技術に支えられ生き続ける、究極のコンテンツビジネスと言える。

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コメント

zapさん、こんばんは。

「ザ・ビートルズ MONO BOX」がステレオ盤に先んじて早々と「完売いたしました」、となっているのがどうも私には解せないんですが。
モノラル盤はステレオ盤よりさらにレア物なんでしょうか。
ビートルズの音源関係はどうも詳しくないもので・・・

投稿: 赤壁周庵 | 2009.09.13 20:44

赤壁周庵さん

ビートルマニアのなかには、そうでないひとにとって理解しにくい人がいるようですが、今回のモノラル版リリースもそんな一部のひとたちへの粋な計らいだと思います。
もとより沢山売れるバージョンではないので、仕込み自体少ないのでしょうが、加えて、完売とあえて言うことで、買ってほしいひとにきちんと買ってもらうことができる、といった作戦のようにも思えます。
マニアにとっては、ステレオかモノラルかが重要なのではなく、手元にないバージョンがこの世のどこかにあることがゆるせないのかも知れません。

投稿: zap | 2009.09.13 23:50

ところでHMVからはもう届きましたか?
私は、といえば手を出しそうになっては引っ込めて、引っ込めてはまた出しかけて、おっさん何やっとんねん、てな按配ですわ。(^^;;;

投稿: 赤壁周庵 | 2009.09.14 19:08

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