« 追善、桂枝雀。 | トップページ | 鈍行ぶらり旅。軽便鉄道篇 »

2009.05.09

鈍行ぶらり旅。飯田線篇

Photoこの鉄道線を走破するには時間と覚悟が必要だ。
日本一長いローカル線で知られる飯田線。天竜川に沿い、雄大なアルプスの山並みを眺めながらノンビリ走るこの単線電車には、チャンスがあれば乗ってみたいと思っていたのだが、連休で時間を得て、長年の夢が実現した。
中央本線のほぼ中央に位置する山間の駅、辰野を起点に、伊那市、駒ヶ根、飯田市、天竜峡などを経て、東海道本線の豊橋に至る、全長約200㎞の長大な路線。険しい山岳地帯を縫うようにして敷かれた路線なのだが、駅の数は94もある。つまり、ほぼ2㎞に一駅が置かれているという、大都市圏並みの密度であることが面白い。
この飯田線は、明治の頃、時代の要請で進められた水力発電の拠点工事のために敷かれた路線ということもあり、古くから私鉄によって建設が進められ、1937年に全通。1943年に国有化されたのだが、私鉄時代に既に電化が完成していたため、近年まで、大都市圏で活躍していたクラシックな電車たちが走る「車両の博物館」として、レールファンにとっての垂涎路線だった。
今はもう往時の名物車両は姿を消したが、この飯田線には今もレールファンを惹きつける“イベント”が数多く待ち受けている。
車窓の左右に広がるアルプスを初めとする山々の素晴らしい眺めはもとより、数知れぬ急カーブや急勾配、そしてトンネル。長野と静岡の県境あたりを走るときのスリル満点な峡谷の景色。昭和初期から残る、風情ある木造駅舎、などなど。ハナシには聞いていたのだが、噂にたがわない個性満点のじつに偉大なローカル線であることを、あらためて知った。

この飯田線。全線走破には6時間以上掛かるため、ワタシは途中の飯田市で投宿。夕飯を兼ね入った呑み屋の板さんの地元話しを肴に、美味な地酒を呑む。これも、ぶらり旅の至福の時。今度は、季節と方向を変えて、また乗ってみたい。

Photo_2Photo_3■天竜峡にて。駅そばの天竜川では川をまたぐ鯉のぼりが。綱がたるんでコイがそろって川を泳いでいました。


Photo_4■秘境駅として有名な『小和田駅』。長野、静岡、愛知3県の県境に位置するという珍しいロケーション。風情ある駅舎もさることながら、駅につながる車道も民家もないという、設置理由不明の駅。


81Photo_5■中部天竜駅にある『佐久間レールパーク』。かつての名物車両が美しい状態で展示されています。


Photo_6■このあたりは東西の電源周波数の境目。
東の50㎑、西の60㎑の相互需要を見ながら、
ここで越境電流の周波数を変換します。


Photo_7Photo_8■中部天竜での一コマ。
近づいても逃げない、カワイイつばめ。
鄙にびっくりの美味いうどん。


Photo_9■飯田線200㎞の終点、豊橋駅。

|

« 追善、桂枝雀。 | トップページ | 鈍行ぶらり旅。軽便鉄道篇 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 鈍行ぶらり旅。飯田線篇:

« 追善、桂枝雀。 | トップページ | 鈍行ぶらり旅。軽便鉄道篇 »