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2009.01.31

百貨店が、つぶれる。

P1010074北海道で最大手の老舗デパート「丸井今井」がつぶれた。昨今の景気悪化の引き金となった昨年9月の“リーマンショック”以降、有力小売店の経営破綻は初めてだそうだ。ワタシは直感的に、百貨店という業態そのものが破綻をきたしつつあるのではないか、と思った。

百貨店という古風な言い方が象徴するように、今もデパートの売り場に行くと、定員さんがすかさず近づいてきて、どんなものをお探しですか、と声を掛けてくる、昔ながらの接客スタイルだ。それはそれで、何を買おうか前向きに迷っている客にとっては有り難いサービスなのかも知れないが、ワタシのように、優柔不断なうえ独りで物色したいと思っている人間にとっては、正直引いてしまうことがある。低価格をウリにするユニクロなどの専門店や郊外の新興ショッピングセンターとの競争で、シロート目にも疲弊してきたように見えるデパートだが、ここにきて個人消費の落ち込みが追い打ちをかけて、そんな接客含めた商売スタイル自体の大きな見直しが迫られているのではないか。
ターミナル駅のそばにキレイで大きな店を構え、上質の品物を並べさえすれば、お客は大金をもってわざわざやって来てくれるはず、という動かぬ前提は、ネットでの品定めや通販があたりまえになった今では、いかにも古典的で脆い固定観念のようにも思える。

昨日は企業の第3四半期決算の発表が集中した。それを受け今日の新聞には少し前のいわゆる勝ち組企業の業績が軒並み“氷点下”になったと、総崩れの大赤字ぶりを報じている。アメリカの金融危機が引き金となった世界的な不況の連鎖が、日本の全産業に大打撃を与えたことは感覚的には理解できるが、昨年上期まで概ね順調のように見えた経済が、そもそも何故ここまで短期間のうちに大崩れしてしまったのか。
問題の原因、本質がどこにあるのかがよく判らないこと自体、問題のように思うが、“百貨店”同様、経済活動に関わっているすべての企業や個人が、「いままでの遣り方」の見直し、いや、リセットを突きつけられているのかも知れない。

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コメント

zapさん、まいど。

丸井今井の民事再生法適用には呻いてしまいました。老舗でも、というか、老舗であるがゆえに、こういう目に遭ってしまうんですねえ・・・すすきののロビンソン(松坂屋→ヨークマツザカヤ跡)も閉店したそうだし、まあどうなるんでしょ。

「百貨店」とはさすがに古風で皆さん「デパート」と云うんでしょうけど(ムロン私もそうです)、「百」というのは「たくさん」という意味なんよ、と小学生の頃、教わったような気がします。しかし今や「なーんでもあーりまーす!」と大風呂敷広げたって「それがどうしたの?」と軽くあしらわれるのがオチだってことですかね。

古風といえば、「大統領」というのも随分と古風というか、時代がかった云い方ですねえ・・・大時代、といってもいいかも知れません。しかし代わりの云い方を我々はまだ知りません。

投稿: 赤壁周庵 | 2009.02.02 20:20

赤壁周庵さん。
新聞を少し読んでいれば古風な言い回しが結構見つかりますナ。今日の日経夕刊から。『新型万能細胞』。万能のみならず、新型という言葉も古風。『なるほど』『もしもし』『新幹線』・・・よく眺めてみると『携帯電話』『放送』なんてのもむちゃくちゃ古い雰囲気です。トドメは『新聞』かな。置き換わる言い方がないと、言葉は生き長らえるのでしょうね。

投稿: zap | 2009.02.03 22:17

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