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2009.01.18

笑いの、チカラ。

Photo落語ブームだそうだ。本屋では大御所の高座音源CDが付いた落語本が何種類も売られている。大阪では、戦災で60年以上途絶えていた落語の定席が2006年9月に開席、この「天満天神繁昌亭」の大入りが続くと聞く。東京でもかつては閑散としていた寄席が、最近では昼間から満員のことも珍しくないらしい。TVをつければ、お笑いタレントが方々でもてはやされている。
上方落語の先鋒、桂文珍サンによると、景気が悪いのと笑いはとても仲が良いんだそうだ。1930年代の大恐慌のときには、かのエンタツ・アチャコが売れたと言うし、バブルがはじけたときには漫才ブームがあった。
思うに、自分のチカラではどうしようもない困った状況になると、ヒトは「笑ろてなしゃーない」というふうになるんだろう。笑いはある意味、複雑で厄介な社会を生き抜くため、動物のなかでも人間だけが編み出した「安全装置」なのかも知れない。ある本で、生まれて程ない赤ちゃんは、本能的に笑うことで、外敵の攻撃から免れ命拾いする、というような説を読んだことがある。笑いは、自らの窮地を解き放す行為であると同時に、相手に危害を与えないんだゾというサインでもあるのだろう。
カタチから入る、というが、この笑いにも言えるのかも知れない。笑う門には福来たるという諺は、福が来るから笑うんじゃないゾ、と言っているんだろう。努めて笑うことで、気持ちを前向きに持っていく。不景気で殺伐とした世の中になればなおさらのこと、大事なことのように思える。

14年前のちょうど今頃、神戸の震災で東灘区の実家が大破した。幸い親族にケガ人は出なかったものの、住環境は最悪。ワタシは地震後、その復旧のためガレキの中で1週間ほど寝泊まりした。その時とても印象的だったのは、跡形もなく破壊された街に住む多くの人たちが、明るく笑って過ごしていることだった。それはある意味不思議な光景だったが、笑いというものは、人間にチカラを与えるものなんだとその時思った。

ところで、ワタシの好きなスタンダード曲のひとつに「君微笑めば」がある 。原題「When You're Smiling」というこの唄が生まれたのは件の1930年の大恐慌の頃だ。歌詞もさることながら、80年近く経つ今も、ジャズのスタンダードナンバーとして演奏され続ける明いメロディーを聴くと、思わず笑みが浮かんでしまう。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

When You're Smiling

When you're smiling,when you're smiling,
The whole world smiles with you.
When you're laughing, when you're laughing,
The sun comes shining through.
But when you're crying you bring on the rain,
So stop your sighing,be happy again.
Keep on smiling,'cause when you're smiling.
The whole world smiles with you.

君微笑めば
世の中みんなが一緒に微笑む
君が笑ったならば
太陽だってさんさんと光りだす
でも君が泣けば雨降りさ
だからもうため息つくのはやめて
またハッピーな気持ちになろうよ
ずっと微笑んでいてよ
だって君が微笑めば
みんなが一緒に微笑むのだから

Words & Music by Mark Fisher, Joe Goodwin & Larry Shay, 1928

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