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2008.11.30

TVに、注文。

Imgp0830もともとTVをよく観るニンゲンではなかったが、最近、観る時間がかつてに比べ更に少なくなったのに加え、付き合い方が“ナナメ”になってきたように思える。それは、デジタル化で画像が細かくなったり、液晶画面で明るくキレイになったり、選べるチャンネルが増えたりする「進歩」に反して、多くの番組が魅力やインパクトに欠け、中身が急速に衰えだしたのではないかと思えることに原因がありそうだ。
もちろん四六時中TVにかじり付いている訳ではないので、つまみ食いで全体を評するのは適切ではないだろう。しかし、たまに観る、時事ネタで構成されるトーク番組、クイズやお笑いなどのバラエティー系、健康がテーマの特番など、大方の傾向として、弁が立ち面白いことを言う大勢のタレントや有名人、キャスターを登場させ、刺激的なことを言わせることで視聴者を惹きつけるスタイルの番組が幅を利かせているように思う。そこには、番組というコンテンツそのものの面白さや価値をあまり追求せずに、視聴率を獲得するための仕掛けそのものの追求に日々奔走しているTV制作者の姿が浮かんでくる。
地デジへの移行が制作の現場を疲弊させているように感じられるのも、そうした傾向と無関係ではないかも知れない。高精細な画像性能に応えるため、出演者のメイクや背景セットの作り込みに余計な手間とコストを掛けるようになったと聞く。字幕やら番組情報といった、アナログ時には殆ど気にかからなかった新たな仕事も増えたのだろう。

これら、番組の本質とは異なるところでの“付加価値”向上に制作者のエネルギーが費やされ、番組自体の面白さやインパクトに対する追求が二の次になっているとすれば、デジタル化、多チャンネル化という“メリット”に幻惑したTV業界の自滅につながるように思えてならない。
多チャンネル化を標榜してスタートしたであろう民放のBS放送に至っては、スポンサー収入が見込めるのかが心配になるほど、中身が希薄だ。地デジで観たいものがなくなり、たまにリモコンのBSボタンを押しても、けして長続きしない。

視聴者はTVに対して、チャンネルが沢山あることとか、画面が驚くほど美しいことを強く望んでいる訳ではない。しょせんが観ることのできる番組は一度にひとつ。一時凌ぎではない、ココロに残る番組、録画してでも手元において繰り返し楽しみたくなるような番組がひとつでも多くほしいのだ。

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