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2008.09.23

たまには、末廣亭。

Photo昨年の夏から仕事場が新宿になったというのに末廣亭へ行くことがなかった。先日その向かいにある老舗洋風居酒屋『ぼでごん亭』で仲間と呑んだ折、たまたま末廣亭の演者札・9月下席に目をやると『ナイツ』の文字がある。昨今お笑いブームのようだが、漫才については注目すべき芸人はなかなか出てこないナなんて思っていた。が、日テレ『エンタの神様』やフジテレビ『レッドカーペット』で何度か見た若手漫才コンビ『ナイツ』には久々に正統派ボケツッコミ漫才の妙味を感じていた次第。
斬新なネタのつくりやボケの洒落っ気、コンビの呼吸感やスピードなど、薄っぺらになりがちなコントやピン含めた昨今のお笑い芸とは一線を画しているように思う。てなわけで、本来なら落語を楽しみに行くはずの末廣亭へ『ナイツ』見たさにフラリと入ってみた。

Photo_2新宿末廣亭は、終戦直後に建てられた、瀟洒で趣のある建物。都内に4軒ある定席演芸ホールでは唯一の伝統的な木造の寄席で、レトロな桟敷をはじめその内装を見るだけでも価値ありだが、一時は集客もままならない状況だったらしい。が、最近の落語ブーム、お笑い芸能ブームにも押されてまた客足が戻ってきたとか。事実久々に入ってみると、5時の開演直後に桟敷含めほぼ満員。予想どおり、年配男性が多いものの、学生と思しき若者やら歳を問わない女性も大入りで、ブームの定着と老舗寄席の底ヂカラを実感した。

Photo_5お目当て『ナイツ』の漫才は、セワしないTV出演時とは明らかに異なる遅めのテンポ設定と濃い時事ネタ構成で大いに笑わせてもらった。更に面白かったのは、ちょうど“九月下席夜の部”が『八代目春風亭柳橋 襲名披露興業』と銘打ち、中入り後にその口上が披露されたことだ。
ワタシは、名跡柳橋を継いだ春風亭柏枝という噺家を知らなかったのだが、トリで演じた『親子酒』は、良い意味でのウェットな東京落語の風情漂う名演だったように思う。
また、往時はTVでもお馴染みだった桂米丸師匠が健在で正直驚き。そして、90年代前半に談志が座長を務めたことでワタシはその収録にも足繁く通ったフジテレビ『落語のピン』の常連で「なんじゃ~コイツ!」と思っていた春風亭昇太も登場。芸風こそ当時といっこうに変わらないものの、それが彼のオリジナル感として良い方向へ発揮されているようで嬉しかった。
たまにゃー行かにゃイカンね。末廣亭。

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