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2008.03.15

ジャバラカメラ、復活。

Photo_3富士フィルムは、本業である写真フィルムの消費拡大のため、高性能なレンズやユニークなフィルムカメラを長年市場に供給してきた会社でもある。デジタルカメラが世に浸透しだして約10年。コダックが元祖カラーリバーサルフィルム『コダクローム』の供給を停止し、小西六がフィルムはもとより、ミノルタとつるんで写真機事業からも撤退してしまったことは、銀塩写真全盛の頃には夢にもでてこなかった大事件だ。一方、デジタルカメラが席捲するここにきて富士フィルムが、なんとブローニーフィルムを使う6×7判新型ジャバラカメラをこの秋に発売するという、これまた夢のようなニュースが飛び込んできた。

Gf670_folding先月ラスベガスで開催された写真機材展示会PMA08で参考出品した「GF670フォールディング」は、100年以上も前にできた最古フィルムフォーマットである6㎝幅の『120』通称ブローニーを使うコテコテの古典スプリングカメラ。しかも、1756年創業で世界最古の光学機器メーカー、ドイツ・フォクトレンダー社が今から50年程前に作っていた6×9サイズの名機『ベッサⅡ』に雰囲気がソックリだ。
ワタシは、フィルムカメラは近い将来復権する、と固く信じている。いや、デジタルに制圧されたかに見える今の状況は一過性のもので、その描写性能、銀塩ならではの味や懐の深さを追求しようとするとき、デジタルの利便性とうまく棲み分けできるのではないかと思っている。フジGF670の登場はワタシのそんな“確信”を一段と強めてくれた。

Gs645bessaたまたまGF670フォールディング登場のビックリ情報を聞く直前、ジャバラ劣化による光線漏れで使えず死蔵していた富士フィルムの6×4.5判スプリングカメラ「GS645」をなぜか急に再び使いたいと思い立ち、今もジャバラの張り替え修理を受けてくれる御徒町のアメ横カメラへ。1週間ほどで完治した1983年製のこの国産最後のスプリングカメラに、フジクローム・プロヴィア100Fを装填して、つい先日、熱海至近の海岸沿いへ連れと小旅行。初島の浮かぶ太平洋を背景に、菜の花や梅が咲く早春の光景は、まるでそれを待っていたかのように、暖かみのある銀塩写真の風合いに程良く溶け込んでいた。

Photo_4写真上から
■熱海にて(GS645 Professional FUJINON75㎜ f3.4)
■オドロキの参考出品「GF670フォールディング」
■ジャバラ張り替えで復活した「GS645」(右)と名機フォクトレンダー「BessaⅡ」
■熱海にて(GS645 Professional FUJINON75㎜ f3.4)

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コメント

温かみのある写真ですね

 海と空の切れ目がないです~~。いい写真ですね。

我が家にも、義父の写真機が仰山あります。アナログの世界と、陶芸のように焼いてみないと出来栄えが判らない、ミステアリアスな世界もいいもんですね。

 デジタル全盛時代だけど、まだまだこれからどうなるか判りませんね。

投稿: jo | 2008.03.16 22:25

joさん、ありがとうございます。
映画が温かく感じられるのも、フィルムがもつ温かみのおかげのように思います。現像や暗室作業を経て初めて作品の価値が決まる銀塩写真は、仰るとおりワクワク感が違うようにも思います。
義父様も写真がお好きだったのですね!作品や写真機を拝見したいです。。

投稿: zap | 2008.03.17 00:02

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