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2007.12.31

なぜか、マカオへ。

PhotoPhoto_2旅は行ってみたいところに行くのがキホン。では、何故そこに行ってみたくなったのか、との問いの答えは、案外単純だ。風情のある街並みや文化資産、珍しい食べ物、壮大で美しい自然。場合によってはヒコーキや列車で移動すること自体が旅の楽しみの主役だったりする。先週休暇で往復したマカオは、近場で異国情趣に手軽に浸れてしかもノンビリできるところ、という“検索条件”で選び初めて訪れた場所だ。
もともと「香港のそばにある何やら地味な観光地」ぐらいのイメージしかなかったマカオ。だが行ってみれば、1999年に中国に返還されるまでその植民地だったポルトガルの文化と、人口の95パーセントを占める中国人の文化がブレンドされ出来上がった世界遺産の名所として、また、現代中国経済の勢いの一側面を示す「ギャンブルの聖地」として、まさに東西と新旧が渾然となる、珍しくも面白い空間だった。

Photo_3Photo_4Photo_5Photo_612月だというのに冷房を効かせている香港からの高速フェリーは、1時間程でマカオへ。古くから近代化が進んだ香港の街とは対照的に、マカオの中心街には16世紀にポルトガル文化が渡来して以来、永年築かれてきた建造物や街並みが美しく遺っている。その代表スポットである『セナド・スクエア(広場)』の夕暮れには、美しく輝くクリスマスの電飾を観に、大勢の人が集まっていた。市街中心に建つ教会の奥からは、壮大なオーケストラによるクリスマスミサのリハーサルが聴こえてきて、シーズンを盛り立てていた。

Photo_7Photo_8Photo_9800pxsandsマカオ半島の中心部、海抜約50mの丘の頂上には、17世紀初頭にできた要塞『モンテの砦』が、嘗てオランダ艦隊を守ったと言われる多くの砲台とともに遺る。昼間その丘に立ち、瀟洒な街を眺めれば、そこには香港でも希であろう巨大で奇抜な格好をした高層ホテルが建ち並ぶ。そして、そのホテルこそ、今やあのラスベガスをも年間売上げで抜き去った、カジノ産業の“モニュメント”でもある。ワタシはギャンブルにまるで興味はないが、因みにと思い香港や深圳からの日帰りギャンブラーでごった返す『サンズ』へ。この世界で最大規模のカジノと言われるサンズが保有する800台近くのテーブルゲームでは、100香港ドル(=約15,000円)札を惜しげもなく投ずる大勢の中国人が。ワタシはこの光景を見て、パチンコ台の前で一喜一憂しているニッポンを、この国は遠くない将来抜き去るナ、と思った。

Photo_10Photo_11Photo_12Photo_20Photo_14Photo_15食文化は海産を中心とする中国料理だが、街の普通の食堂に入っても西欧メニューがアタリマエにあるのが面白い。喫茶を兼ねた店へ昼食を摂りにふらりと入れば、初老の中国人がコーヒーを呑みながら大きな『三文治』(=サンドウィッチ)を楽しんでいた。菓子も洋風がメインで、牛乳でできた名物プリンの店は、ファンで満員だ。

Photo_16Photo_17Photo_18人口約50万のマカオへは、今や年間2,000万人もの観光客が訪れているという。我らが1,000万都市・東京にやって来る外国人旅行客は年間約500万人とか。つまり単純計算すると、住民一人あたりが迎える海外からの来訪者に、マカオと東京では80倍の開きがあるということだ。世界に名だたる観光都市・東京との比較においても、その勢いと集客力には驚くしかない。

Photo_19今回この異国の街を歩いてちょっと意外に思ったのは、日本人に殆ど会わなかったことだ。未だにトナリの香港人気が優っているのだろうが、古く素朴な街並みと中国経済の息吹が体感できるマカオは、最近チョット疲弊して立ちどまっている日本人にはお勧めゾーン、かも知れない。

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コメント

日本からの直行便は未だにないのかな、と思って、「わからない時のWikipedia」を引いて見れば、

>近年は日本からの観光客の増加に対応し、マカオ航空によ
>る日本への直行チャーター便が頻繁に運行されている他、
>2007年7月26日から関西国際空港とマカオ国際空港間にエ
>アーマカオ(NX)による定期便が、週3便(2007年冬スケ
>ジュール)運行している。

そうで、あるにはあるが、なかなか日本から直接には行きにくいのも日本人が少ない一因かも、と思います。

私も香港経由で、ほとんど日本人だけの現地オプショナル・ツアーに混ざってマカオに行きましたが(1996年5月)、たしかにその頃から日本人は少なかったですね。
おまけに、その数少ない日本人どものの行状たるや、撮影禁止の教会内でストロボばしばし焚いて記念撮影なんぞやっているんだからまあ何とも・・・

投稿: 赤壁周庵 | 2008.01.04 20:19

赤壁周庵さん
96年と言えば、まだマカオに一般の中国人が越境できなかった頃ではないでしょうか。今や本国のツアー客がとんでもない数押し寄せている上、将来は香港から橋が懸かるのだとか。10年後は更にオソロシイことになりそうです。日本で宣伝がいま一つ、の理由が不明です。。

投稿: zap | 2008.01.14 23:18

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