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2007.06.11

ニューヨークから ピアニストが 消えた。

Photo_18この刺戟的なキャッチコピーで恒例となったジャズ・イベント「100 GOLD FINGERS PIANO PLAYHOUSE」は、1990年の第一回開催から数えて今年で10回目を迎えた。全国14箇所のホールを廻るコンサート・ツアーその最後を飾る6月10日の五反田ゆうぽうとでの公演に行ってきた。
ニューヨークを拠点とし、世界をその活動の場とする大御所ジャズ・ピアニスト10人を一堂に日本に招聘し、各アーティストがお得意の楽曲を独特の音色と個性で披露してくれるこのコンサート企画。その出演者の顔ぶれの豪華さに加え、ピアノ・ジャズの華やかさと美しさを堪能できる、世界でも稀なスタイルのステージだ。
ワタシの勤める会社がスタート当初から協賛するこの音楽イベント。その昔、宣伝部に在籍していたワタシはこのイベントを何度か担当したことで思い入れもあり、17年目、10回を数えるこのこのコンサート・シリーズが今も盛大に開催され、ファンの間で定番化しているのはとても嬉しい。
今年の出演者の目玉はワタシにとってはやはり秋吉敏子サン。
ジュニア・マンスやシダー・ウォルトン、ケニー・バロンといった本場アメリカ出身の超大物ピアニスト達の「動く姿」を観て生演奏を聴けること自体スゴイことだ。が、10人の中で唯一の東洋人、唯一の女性、そして80歳にもなろうかという最長老の一人である我らが秋吉サンのピアノに向かう姿が観られることは、ジャズファン、いや日本人として理屈抜きにワクワクする。真っ赤な「勝負ドレス」で颯爽と登場したこの“ジャズ・マスター”の演奏はパワフルで玲瓏。ペダルさばき含め、「矍鑠」などというコトバを軽く吹き飛ばすような若々しい演奏だった。

Photo_19手先をいつも働かせている人は歳を重ねてもボケない、と何かの本で読んだことがある。神経が集中する手の指を複雑に動かすことで脳が活性化するのだろう。とりわけピアノ演奏は、左右の手指の運動が全く異なるため、左脳と右脳に与える刺激が多様化し、それが大脳全体のバランスよい働きにつながるんだとか。
さらに、自らが「音楽をやろう」という意思を持ち、常に最上の演奏を追求しようとすることで、アタマの錆びを寄せつけない効能が加わるのかも知れない。

だから、と言うのではないけれど、“惚け封じ”にピアノを触ってみようか、なんてに思ったりするような、老練アーティスト達の珠玉&燻銀のステージに酔った夜だった。

■『100 GOLD FINGERS PIANO PLAYHOUSE』オフィシャルサイト
http://jad.fujitsu.com/event/2007/100gold/

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☜ワタシの担当した「100 GOLD FINGERS~PIANO PLAYHOUSE」DVDです。

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