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2007.05.27

不具合。

Dscn2284メカニカル、つまり機械的な仕組みや仕掛けだけで作動していた頃のカメラでは、アタリマエの使い方をしていて動かなくなった場合、普通『故障』と言い、故障が度重なれば『欠陥品』と言われた。設計の不備、経年変化による部品の磨耗や欠落、使用素材自体が粗悪だったりして、壊れたり事実上使い物にならない『写真機』は、世に少なからずあったように思う。

機械カメラの身上は「良く写る」こと。そして「壊れない」こと。
製品として、この言わばアタリマエのことがクリア出来なければ、当然その写真機は市場から退場処分となり、いつの間にか忘れ去られるのがオチだ。個人向けの製品ならそれで済む。が、社会に働く機械、クルマ等人命に関わる製品の場合は、そうはいかないこともある。

工業製品の『メカニカル』から『電子制御』への移行に伴って気になるのは『故障』や『欠陥』を軽めに扱おうとする傾向があることだ。
例えば電車が信号機故障や架線事故で止まったとき、『トラブル』という言葉をよく遣うが、この場合、責任の主体が曖昧になるばかりか、如何にも不可抗力が原因かのような印象を受けがちだ。
最近よく聞かれる『不具合』という言葉に至っては、責任回避のみならず、故障や欠陥の深刻度を覆い隠そうとする心情が働いてようにすら思う。我らが広辞苑にも『(製品などの)具合がよくないこと。また、その箇所。多く、製造者の側から、「欠陥」の語を避けていう』とある。

社会システムの不具合。

最近では耐震偽装で揺れた建築業界やエレベーターの事故、遊具とは言え立派な公共施設であるジェットコースターの惨事など、ある意味『メカニカル』な部分でその欠陥が明らかになるものは判り易い。が、コンピュータやネットワークに依存した仕組みに起こる事故や欠陥は、その原因がシロートには殆ど理解できないこともあって、その社会的な影響度が計り知れない恐ろしさを感ずる。

今日発生した全日空の発券システムの障害は、「不具合」と表現するにはあまりに社会的影響が大きい事件だが、効率化や費用削減といった企業にとっての普遍的な取り組みのなかで「普通のコト」として今後も発生する、と思っていてよさそうな一件。ワレワレIT屋にとって、自らのこととして、その本当の原因を知る必要がありそうだ。

【参考】全日空、国内線の予約・発券システムをオープン系に全面刷新
日経コンピュータ 2006年5月15日号

http://itpro.nikkeibp.co.jp/a/biz/jirei/jir0707/jir_o13.shtml

■写真は、近くの利根川縁をバイク散歩中のスナップ(左遠目に筑波山が見えます)

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コメント

え~~写真やね。

 遥か彼方に筑波の山並みが見えるね。静かな田園と真っすぐな道、相棒ののバイク野郎と何処まで辿り着けるか。

夏の夜この道を走ると、昔ならカエルの鳴き声と雲霞が顔にぶち当たってくる道やろね。

 この場所の写真の四季がみてみたいね。

投稿: jo | 2007.05.27 21:10

joさん。
天気がよいとバイクで近場の散歩をします。
先週末、家から20分程の利根川沿いの農道をとろとろと走っていたときのこと。
彼方に筑波山がクッキリ見え、雲がキレイだったので
思わずバイクを降りてシャッターを押した次第です。
きっとこのとき、筑波山頂からの眺めも最高だったのでは、と思います。
カエルと言えば、家の前では今「ウシガエル」が大合唱中。。

投稿: zap | 2007.05.28 00:30

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