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2007.04.29

塩味の、温泉。

Photo_2「温泉掘削中」と書かれた看板のついた鉄の櫓が忽然と現われたのが半年程前だったか。
棲み家至近の手賀沼畔の空き地に、結構大掛かりな温泉施設が建ち、つい先日開業した。名前はソノまんまで判り易い手賀沼温泉。

火山はおろか、真っ当な山もない千葉の沼辺に、天然温泉が本当に湧いてくるのだろうか、と思いながら遠くから工事を眺めていたのだが、現場近くで訊いてみれば、40℃以上という高温の温泉を掘り当てたというから驚いた。なんでも、日本国内では、火山帯から外れている千葉県のようなエリアでも、掘削機で千メートル以上掘り進めばそこそこ熱い湯を採取できるのだそうだ。
事実この温泉では、1,800メートルの深さまで掘削し、41.5℃の湯を汲み上げ、最近流行りのスーパー銭湯のような立派な温泉リゾート施設に充分な湯を供給しているのだとか。
最近では採掘技術も進み、ひと昔前に較べ、熱い温泉のでる深い地層まで掘るコストもかなり下がったのだそうで、従来温泉など無かった都市の街中でも温泉リゾート建設が流行っているようだ。

連休初日。親子連れなどで大いに賑わうこの手賀沼温泉へ初入湯。半年程の突貫工事で出来上がった建物や内部のツクリはきちんとして感心したが、驚いたのは湯の塩分。殆ど塩ラーメンのダシのようなショッパさだ。さすが海に突き出た千葉。地中深くも海水で満たされているのかと思った程。浴槽近くの注意書きに、ここの湯は生理食塩水より濃い塩分なので、あまり長く浸からないほうがよい、という意味のことが書かれていて少しコワかったが、「源泉掛け流し」の新しい温泉は、ナカナカの気持ちの良さだった。
♨♨♨
社会人に成りたての頃、会社の仲間とよく温泉ツアーへ行った。その当時は温泉と言えば秘境、とばかりに山奥の鄙びた宿ばかりを選んでよく通っていたのだが、とりわけ気に入っていたのが栃木は那須の山奥にある「三斗小屋温泉・大黒屋」。電気も電話も通じていないこの湯宿は明治初期に建った深山の温泉宿として風流の極致で、山道を2時間以上も喘ぎながら歩いて辿り着く文字通りの秘湯。

Photo_3一方、家のソバの新しい温泉は、この那須山奥にある温泉の標高の丈よりもずっと深い地中を莫大なコストを掛けてせっせと堀り、湯を汲み上げる。この良い塩加減の温泉に浸かりながら、温泉と言うだけで、その場所や成り立ちにかかわらず、日本人は放っておけないんだナということにあらためて思い至った。

写真上は手賀沼温泉を掘った際に使った機械「温泉掘削ビット」

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コメント

昔、秘湯につれてもらいました。福島でしたね。え~~温泉でした。

ところで、カンボジアから帰りましたが、ついつい井戸というと、カンボジアでは井戸が無く泥水で子供達が仰山死んでいるそうです。

 井戸を寄付するプロジェクトが色々とあるそうです。20メータ掘ればいいから、90箇所の井戸が掘れる事になりますね。

 何か最近の日本はやること、バチがあたりませんかね~~?

投稿: jo | 2007.05.01 00:13

joさん。
カンボジアからご無事でお帰りやす!
温泉も井戸と同じく、汲みすぎると枯渇したり地盤が沈んだりするそうで、あまり調子に乗って温泉掘ってたら、そのうちえらいメに遭うのかも知れませんね。
そのまま飲める井戸や湧き水が至る所にあって、水道水も大抵問題なく飲めるうえ、コンビニではミネラルウォーターが何種類も売られている・・・考えてみると、日本は不思議な国ですね。

投稿: zap | 2007.05.01 23:42

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