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2006.10.29

続・電気冷蔵庫

Imgp0816以前のものよりも大柄な新型冷蔵庫がウチにやってきた。今回、冷蔵庫を取り替えてみて思うのは、日本製の家電製品は壊れずによく働いてくれる、いうこと。冷蔵庫は、庫内を冷やすための仕掛けがメカニカルな部分もあるため、電気回路だけでできている製品に較べれば、耐用年数も短いのかも知れないが、10年も動けばマルであろう。

事のついでに、家にあるいくつかの家電製品の長持ち度を量ってみると、元気に随分永いこと働いてくれているモノが多いことに気づく。とくにオーディオ・ビジュアル系の製品。TVのうち1台は、購入して15年は経とうかというソニー製21インチの『トリニトロンカラーテレビ』。今もってキレイな画が映る。オーディオ・アンプに至っては、1977年に購入したサンスイ製の『AU-607』。大学に通う時分に入手し、これまでノイズ除去のため1~2度修繕に出したことがあるのみで、トランジスタアンプながら、30年近く経つ今も、暖かくも力強い音を聴かせてくれる。また、もう一台は、ラックスマンというメーカーの真空管アンプ『SQ38FD』。オーディオ好きの伯父から譲り受けたこの製品。詳しいことは判らないが、おそらく1960年代のモノだと思う。スイッチを入れれば、ハコの上部にある通気のための隙間から、真空管がランプのように徐々に灯るのが見え、10分もして上に手を翳せば、まるで焼き肉プレートのように発熱する。そして、CDやMDを掛ければ、LPレコード時代の製品らしく、これもふくよかで奥行きのあるサウンドを聴かせてくれるのだ。

世はデジタル景気に湧いている。
コンピュータ系のプロダクトだけではなく、件の冷蔵庫をはじめとする家電製品・AV機器から、クルマやカメラ、ケータイ、時計・・・個人が手にする電気で動く製品殆ど全てにデジタル系のデバイスが組み入れられ、高度なプログラムが仕込まれている。メーカーは手を代え品を替え、客に買い替え衝動を起こさせるような機能やらサービスを付加する。一方ユーザー側は、そんなサービス提供者側の戦略にうまく乗っかり、気移りすればとっとと買い替える。「壊れるまで使い倒す」という意識は、嘗てに較べればかなり希薄になってきているうように思う。昨今のデジタル景気は、製品の耐用年数に依存していた頃の市場構造とはまったく異なる仕組みに後押しされ、好循環を保っているように思うのだ。

高品位でありながら基本性能をキチンと守り、壊れずに働き続けることをウリにしていた頃の電気製品。一昔からふた昔前、そんなオーディオ機器をマジメに供給していたサンスイのようなメーカーが淘汰され、スペック競争に明け暮れ、デジタル臭さやイラナイ仕掛けで辟易するような製品を、次から次に放出し続けるメーカーが市場の支持を得て利益を出している。その昔、粗製濫造の代名詞だった『メイド・イン・ジャパン』が、ある意味で再び繰り返されているような気がしてならない。

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コメント

時計ととんび?

 あの鳥は鷹ですか?とんびですか?隼ですか?気になりますね?

我が家の冷蔵庫はゼネラル製のでかいやつですが、もう10年以上働いています。最近は、凄い音を時折たてています。寿命でしょうかね?

 テレビもSONY製の19インチかな~~?10年以上です。けど、電気製品は長持ちしますね。サンスイのオーデイオとは懐かしいな~~。

冷蔵庫とオーブントースターと炊飯器は同時に買いましたが、現役で10年以上活躍しています。

それに比べ、私の身体のほうが傷んでいますね?(笑)私は真面目に生きては来なかったけど、真面目に生きた人々は傷みが私よりひどいでしょうな~~?

 

投稿: jo | 2006.10.30 13:50

joさん。コメントありがとうございます。
時計の写真の鳥はツグミか何かでしょうか。小さい鳥です。場所は城崎温泉の長閑な路地裏です。

キカイは使っていると長持ちするんでしょうね。カメラは、いつも扱われていると、人の「脂気」で調子を保つ、と聞いたことがあります。ワタシがメインに使っているフィルムカメラのひとつは、1950年代製ですが、いまも正確に作動して、調子良く写ります。家電製品も同じかも知れませんね。
そしてニンゲンも、いつも「良い加減」に使っていると、傷まず長持ちするのかも知れません。

投稿: zap | 2006.10.31 22:56

そうか、言われてみればその通りだ。「ソニー・タイマー」なんて言葉を、普通の人(どんな人だ)の口から聞く時代がくるとは思いませんでした。そもそも「ソニー・タイマー」っていつ頃から言われ出したんでしょう。ウォークマン以降ですよね、少なくとも。ソニーのオープンリールテレコは頑丈一点張りでしたよね。いつの時代の話だ……。

投稿: negi | 2006.11.03 21:56

negiさん。確かにカセットのウォークマン時代には「ソニー・タイマー」が正確に作動していたように思います。勿論タイマーが組み込まれていた訳ではないのでしょうが、欲しくなりそうな次のモデルが出てくると、決まって壊れるのが不思議でした。恐らく、キカイ自体の経年変化と使い手側の「心理」やら「邪険な扱い」が偶然に重なってそのようになるのではないでしょうか。negiさんのコメントどおり、ソニーのオープンリールテレコは頑強で高性能でしたね。ウチにあった19㎝/sで録れるステレオオープンデッキと、9.5㎝/sのモノラルテレコ(なんと真空管式)は、ともに昭和40年頃のソニー製ですが、30年以上は機嫌よく使える状態だった筈です。最近のソニー製品は、人さまのパソコンに火をつけたりして、自社製品を不具合に陥れる「タイマー」よりタチ悪いモノを世界に供給する顰蹙メーカーになってしまっているようで、ソニーファンとしては情けなさが先立つ、今日この頃です。

投稿: zap | 2006.11.04 01:20

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