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2006.08.27

さようなら~冥王星。

Dscn0253冥王星が太陽系の惑星から除外され、フツーの星クズに降格させられたんだそうだ。当の冥王星くんにしてみれば、遥か彼方の地球に棲む生き物に、見付けたと言っては騒がれ、勝手な名前を付けられ、挙げ句の果てに勘当を宣告される。。まさに「迷惑」なハナシだ、と思っているんじゃないかな。

宇宙ネタはそもそもニュースになりにくいところがある。宇宙自身、人間や地球の都合やサイクルとは懸離れた空間や時間軸で動いている訳だから、人間が何かを仕掛けない限り、人間自身が注目するような事件は普段そうは起こらない。フツーの人が自然現象として気にする宇宙絡みのニュースと言えば、日食やらナントカ彗星がやってくる、的な極稀だがそれ自体ある程度事前に予測のつくネタが殆どだろう。
だから、宇宙の話題をニュースに載せる、いや、人類の宇宙に対する興味を呼び起こすためには、人間自らが、ロケットやらスペースシャトルを飛ばしてみたり、今回のような、よくよく考えてみるとどうでもイイような“事件”を起こしてみる、というのもある意味効果的なのかも知れない。実際、新聞紙面には、今回の冥王星降格騒動で一躍「宇宙への感心が高まった」なんて書いてあった。

確かにワタシ自身、今回の騒ぎで嘗て宇宙好きなコドモだったことを思い出した。小学生の時分は天文クラブに属し、仲間と共同で小さな天体望遠鏡を買って太陽や月を覗いていたし、小尾信彌氏監修の天文図鑑をいつも眺めていた。今はもう無くなってしまった渋谷の五島プラネタリウムにもしばしば通った。

高校の頃、新聞やテレビで「何百年に一度しかお目に掛かれない大規模な流星群」と当時喧伝されたジャコピニ流星雨を写真に収めようとしたこともあった。
忘れもしない、1972年10月9日(日付情報は松任谷由実サンの歌詞カードより引用・・・)。数えきれない程の流星が、空一面にまるで雨の如く宇宙のある一点から地球目掛けて降り注ぐ、というニュースを、そのリアルな想像図とともにその前夜にNHKなどが特番で流したものだから、日本中の俄天文ファン達は三脚とカメラを背負って空気のキレイな高所へと集結した。ワタシも写真部仲間と一緒に、何故か八高線に乗って真夜中の飯能の山奥に分け入る。幸い雲や明かりのない場所を見付け、テレビのニュース解説氏の指し示した方角の暗闇にバルブにセットしたカメラを向け、世紀の天文現象を待った。がしかし見事空振り。普段でも見ることのできるような流れ星ひとつ観察できずに、友人3人と蛾やらカナブンが降り注ぐ八高線の明覚駅で夜を明かしたのだった。

Leonidas_sigloxixこの時程マスコミ報道のイイカゲンさを痛感したことはなかったのだが、ついでに学習したことは、人智は宇宙の実態やら都合を把握するレベルにちっとも至っていない、ということ。
そもそも宇宙のツクリがどうなっていて、どのように動いているのか満足に解明されていない。宇宙に“行き止まり”があるのかないのか、想像すらできない。いや、身近な所では、地面に人間がこうして張りついていられるのはナゼなのか。未だにそんなシンプルな宇宙の掟とも言うべきメカニズムがまるで判っていないのだ。
今回の国際天文学連合が発した冥王星降格事件も、何だかニンゲン様の知見やスケールの限界を示しているようで、ある意味とても微笑ましいニュースだと思った。

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コメント

惑星迷惑する!

 今回の騒動は面白いです、数年前は冥王星は海王星より太陽に近いというので、メイカイと覚え直しました。けど、軌道が楕円形で遠方な時が多いのでせうか、最近はまた、カイメイでしたね。

 意外と、宇宙は判っておらんのやね?確かに数億光年の距離だと言われても、空間が歪曲してれば、近道が何処かににあり数分で行ける距離かも知れない。

 これが、宇宙戦艦大和のワープやね?(笑)

投稿: jo | 2006.08.27 21:22

たしかに図鑑で見た冥王星と海王星の通り道はクロスしてましたね。金星や火星の軌道が地球と重なってなくて良かったです。順番をキチンと守らない星は、やはり破門!ということですね。
ところで、太陽系ファミリーで地球から肉眼で見えるのは、日月火水木金土なんだだそうです。この週の順番と実際の星の順番が違うのが面白いです。

投稿: zap | 2006.08.28 01:03

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