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2006.08.22

甲子園で観る決勝戦。

Dscn1602人の大勢集まるところは必ずしも好きではないけど、この喧騒だけは特別だ。夏の高校野球大会。場所はもちろん、阪神甲子園球場。夏休みで数日間、神戸へ帰省したついでに、実家から電車で20分程の距離にある、この高校球児達の聖地に無性に行ってみたくなった。理由は簡単。昨日テレビで観戦していた早稲田実業と駒澤苫小牧の決勝戦の再試合があったから。
昨日の決勝戦第一戦で力投した早実の斎藤投手の剛速4連投は拝んでおく価値は充分だし、我が故郷・西東京代表が、我がココロの故郷・北海道の強豪と対決する試合が、自分にとってエキサイティングでない筈はない。

試合開始1時間前の甲子園球場。既に内野席のチケットは売り切れ。なので、外野のスコアボードスグ横の直射日光ぎらぎらの席に、麦わら帽子を被りタオルを首に巻いて座る。テレビの甲子園中継放送で試合の間合いによく写るオヤジ。そうか。あのオジサンは、この雰囲気を楽しみに来ているんだな。野球というスポーツに特段の思い入れがない自分が、こうして汗だくの野球場に嬉々として陣取る。5万人の観客の気持ちと共有できただけでも、大収穫だ。

試合の様子は新聞・テレビの報道どおり。そして結果は早実の優勝。両校のエースの投げ合いで昨日から続く試合は拮抗していたものの、初優勝をなんとか実現させたいとの念がより勝ったであろう早稲田実業に初回から優勢を感じた。が、球場の現場でひしひしと感じたこと。それは、応援団の演奏やパフォーマンスの気迫の差。これは侮れないことだと。

早稲田サイドの演奏は、緩急を気持ちよく使い分けた音楽とその音圧で秀でていたし、演奏行為そのものを選手や観客に向けたパフォーマンスとしてきちっとこなしていた点、駒澤苫小牧の元気な“ブルースブラザース”より数段感動的だったし事実ココロに刺さった。そして、早実応援団の演奏シーンに対し、ワタシは思わず、我が贔屓の「スインギング・バッパーズ」、吾妻光良サン率いるワセダが誇るこのジャンプブルースバンドの力強いサウンドとパフォーマンスを思い出してしまった。

試合が終わり、優勝チームと準優勝チームそれぞれの代表者が感動的なコメントを球場に轟かせた中に、熱烈な応援への謝辞が含まれていた訳だが、選手たち、そして球場を埋めた観客たちにとっての感慨は、両校の送り込んだ応援団が轟かす音曲のパワーが大きく作用していたのではないか、とあらためて思った。

Dscn1598照りつける夏の太陽のもと、甲子園球場の熱い戦いは終わり、外野席上段からは優勝旗は遠く小さく見えたが、空に目を遣れば大きな夏の雲。3時間程水分を絶って試合に見入っていた自分には、何故だかビール瓶のキリンの絵柄に見えなくもない雲。閉会式を待たず、そそくさと球場を出、近場の食堂で冷えたビールで祝杯を傾ける、暑い夏の一日だった。

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コメント

今年の甲子園は感動!

 毎年、それほど熱は入れない甲子園ですが、今年は面白くて感動の連続でしたね。

 帝京のねばりも凄いし、八重山、鹿児島工、福知山という高校も強い印象が残りました。

 勿論、決勝戦の二人の投手は強烈な印象でしたが、彼らのこれからの人生が気になりました。

投稿: jo | 2006.08.25 10:59

joさん コメントありがとうございます。
ほんとに今年の夏の大会は面白いゲームが沢山ありました。決勝戦の2試合なんか、デキ過ぎのようにすら思えてしまいます。
一回だけ戦って、負けたらおしまい。この真剣勝負に臨む高校球児たちの顔がまたいいですね。何だかみんな昔の日本人の面構えに見えます。

投稿: zap | 2006.08.26 01:14

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