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2006.07.30

大先輩二人の歓送会。

B2BとかB2Cというコトバがある。エンピツとかビタミンのことを言っているみたいなこの単語。新聞や雑誌には普段あまり登場しないが、IT稼業の世界ではしばしば登場する。それそれBusiness to Business(企業間商取引)、Business to Consumer(企業=個人間商取引)のことを意味している記号のようなこの表記。とくにネットワークを活用する商行為を大別する表現としてワレワレIT屋はしばしば遣う。
個人的には、商売に立ち向かう心構えそのものを軽めに捉えているような風情が漂っている点、少し気になるのだが、昨今の急速なネットワーク活用の進展に伴い、この二つのコトバが指し示すそれぞれの領域でのネットワークビジネスは、とりわけここ2~3年来急拡大している。

振り返って干支一巡の12年前。パソコンは未だ個人にも企業にも浸透しておらず、インターネットというコトバとともに一部のオタクゾーンでしか取り扱われていなかった頃。会社に、個人向けのネットワークビジネス、つまりB2C事業を新規に立ち上げる部門がある日突然出現し、ワタシは入社以来12年間在籍した宣伝セクションからソノ部署への異動を拝命した。
コンテンツビジネス推進本部なる、これまた怪しげなネーミングの部門に、社内のさまざまな部署から社員が集められた。ミッションは、パソコンとネットワーク利用を前提とした、個人向けのコンテンツ(=著作物・情報の中身)事業を立ち上げること。

当時マルチメディアという、更にこれまた捉えどころのないネーミングで呼んでいたパソコンのソフトウェアは、まだオフライン、つまりCD-ROMで取り扱うのが主流だった訳だが、変革の方向性は必ずやネットワークだ。ということで、近い将来ネットで流通するであろうさまざまなデジタルコンテンツ事業の可能性に立ち向かう。ワタシの担当領域は「音楽」。音楽著作物を含むあらゆる情報、つまり楽曲や映像、歌詞といった、ある意味古くから決まったカタチで扱われていた商品の流通形態そのものを変えていこう、という大胆なテーマを掲げるも、厳然とした商慣行が支配する領域に門外企業が参入する壁の高さを、唯仰ぎ見るのだった。

その当時の仕事仲間。技術、美術、音楽、雑誌編集、映画、教育、ゲーム、著述業、販売促進から営業に至るまで、さまざまな専門領域を経験した一家言ある面々、新規事業の立ち上げに関わった仲間達は、その後それぞれが社内外に移って行った。が、今以て、当時の部門の長であり全社の経営企画部門を担当する取締役でもあったKさんを中心に、私の直属の上司だったjoさんとともに、折に触れ仲間が集まり宴会を開く。そしてこの週末、Kさんとjoさんを囲んでの同窓会兼歓送会を開いた。

役員まで経験されたこのお二人の会社生活からの退任とあって、普通なら多少ウェットな雰囲気の送別会になろうというものだ。がしかし、このお二人の大先輩に限っては、若輩同窓生も圧倒の現役感で、次のステージに向けたお話しを直接伺うことができた。そして、その勢いにあやかりたいという気持ちを抱くとともに、私にとっての“メンター”としてのお二人の存在を、あらためて強く認識した夜だった。

会社自体のネットワーク事業に対する取り組み構造の変革に伴って、件の本部自体も、仕事の実態とともに変容しつつ、他部門やグループ会社へ引き継がれていった訳だが、“新しい仕事”に対する志の持ち方、そして、明るく前向きに取り組もうとするスタンスは、当時仕事に携わった仲間が今も共有する、大先輩諸氏より引き継いだ財産だと思うのだ。

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ちょっと宣伝。私が担当した仕事で、今もカタログに載っているタイトル。ジャズ、そしてピアノ音楽に興味ある方に心底お薦めのDVDです。

100 Gold Fingers Piano Playhouse Vol 1
100 Gold Fingers Piano Playhouse Vol 2

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