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2006.07.09

来日40周年。

Dscn1398世界の音楽シーン、いや文化にまで大きな影響を与えたと言われるビートルズ。来日公演40周年特番の放映があったり、リマスターCDがある日ひょっこり発売されたり。いまだにその存在感は衰えることなく、楽曲は発信され続けている。

先日、NHK-BSで「来日40周年記念 ビートルズ・スペシャルナイト」なる番組が放映されたので、録画したテープを興味深く観る。
ロックというジャンルの音楽に取り立て傾倒していた訳ではないし、ましてやバンド組んで“シャウト”するようなガラじゃ全然ない。でもビートルズだけは別。なけなしの小遣い叩いて彼らのLPを買い、擦り切れる程繰り返し聴く。海賊版の音源をレコード店で見付けると、見境なく買い集める。全曲集の譜面を手に入れ、姉のギターを借りて、コード進行を徹底的に覚える。などなど。彼らが来日した頃からのファンの端くれとして、一通りのコトはやったつもりだ。
いまも、リマスター版CDが発売されれば当然入手して、聴いてカンドウする訳だし、コピーバンドの出る「キャバンクラブ」なぞにはヒマがあれば赴いて、彼らの器用な演奏を聴いて率直に、これまたカンドウする。

TVの特番観て思うのは、ビートル・マニアに年齢のカベがない、ということ。同時代人としては、番組に出ていたムッシュかまやつ氏や泉谷しげるさん、忌野清志郎さんなど、いわゆる団塊世代がその中心なのかも知れない。が、テレビに出ていたコピーバンドの中には、20代、30代の「団塊ジュニア」と思しき面々もいる。また、身近な所では、私の大学生の甥が一時傾倒していたようだし、今年79歳の我が親ですら今もってお気に入りだ。
ビートルズっていうのは、ある特定の時代、世代、性別、地域や国といったセグメントの壁を楽々と超えるパワーと独自性を持つ楽曲や演奏を提供した、文字通り希代の芸能人グループだったんだ、とあらためて感じ入る。

メンバー4人のうち、既に2人がこの世にいないというのに、コンテンツビジネスとしていまだに連綿と活き続けている、というのもスゴイこと。
件のリマスターCD。昔から聴き親しんでいた音は一体何だったんだろう、と思わせるようなクリアなサウンドが蘇る。これは勿論、今のデジタル技術のなせる技だろうが、何年も掛かって小出しにするようにビートルズの「新譜」CDを発売をする様子を見るに、この先だって“Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band ”や“ホワイト・アルバム”のリマスター版が発売されるのではないかと思うし、それを望む地球人はナン億人といる筈だ。

ビートルズが来日した翌年だったかの小学校の3年か4年生の頃。新宿・武蔵野館で映画“ハード・デイズ・ナイト”と“HELP!”の二本立ての上映があり、姉と母に連れられ観に行った。観客は殆どが若い女性。ビートルズのメンバーがスクリーンに映し出される度に、舞台の袖からスクリーン目掛けて大勢の女の子が叫びながら突進する。無論、映画だから、武蔵野館にはジョンもポールもいないのだが、彼女たちにとってはそうではなかったのだろう。館内騒然の度重なる観客の突撃に、上映自体が何度も中断する。小学生のワタシは、映画の中身よりも、その騒ぎそのものにある意味感動した。これ程までに人間をホットにできる彼らへの思いの基盤は、この日の騒動が齎した「刷り込み」が強く作用したようにすら思える。

その日、上映最終日の最終回だったこともあって、武蔵野館の管理人サンに頼み込んで、表に張ってあった『ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!』のポスターをラッキーにも貰って、親子3人はその日の濃い体験を振り返りながら、帰り道につくのだった。

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