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2006.06.11

お笑い。

Dscn0307_1親の住む神戸への年に1~2度の帰省。大声では言えませんが、その折、カナリ楽しみにしていることがある。それは吉本新喜劇をTVで観ること。昭和40年代は東京でも流れていたこの番組。吉本興業所属タレントがTVに出ない日はないのに、このお笑いパフォーマンスの代表格である吉本新喜劇が東京で映らないのはナゼだ?


お笑い、が好きだ。笑うこと自体勿論好きだけど、この場合は世に言うお笑い系の芸能のこと。小さい頃は「大正テレビ寄席」や今も続く定番「笑点」、そして件の「お笑い花月劇場」。20代の頃「お笑いスター誕生」は欠かさず観ていたし、今もって「爆笑オンエアバトル」や「エンタの神様」も、普段滅多にTVを観ない自分にしてみれば、キチンと観ます。

テレビジョンというハコに向かって大笑いしているシーン自体、お笑いネタの領域だけど、お笑い番組を観ていると、ヘタなニュース番組を観るよりも、その時々の流行りものやら時局を面白おかしく吸収できるように思える。いや、そんな醒めた振り返りをせずとも、要はアッケラカンと笑って、日々の雑事やらで凝ったアタマをほぐす効果絶大、と思うからです。その昔、私が心酔し殆ど追っかけの領域に達していた上方落語の桂枝雀さん。志半ばで早逝した師匠がマクラでしばしば語っていたのは、「笑いは緊張の緩和」というフレーズ。日常的な緊張状態からストーンと落とされる=緩和された時に起こるココロとカラダの弛緩&痙攣だと私は解釈しました。日常の雑事雑念が仕向ける緊張を緩和するには、やはりこのお笑いがイチバンだ、という訳です。

今流行りのお笑い芸自体を面白オカシク楽しむのも好きだけど、「西と東」「昔と今」のお笑いエンタ芸の違いを探ってみることもなかなかオモシロイなと思います。
落語という芸事は今からおよそ200年ほど前の文化・文政の頃に始まったんだそうですが、江戸ではお茶屋サンの座敷のような屋内で、上方の落語は神社の境内のような屋外の人が集まる場所で主に行われていたのだそうです。従って、江戸落語では、もともと集客が済んでいる場所で演る訳ですから、じっくり聞かせる人情咄や浮世咄、怪談といった「大人しい」演目が、上方落語では人の足を留めなければなりませんから、見台(けんだい)をピシパシ叩いたりお囃子を入れたりしたハデハデしい出し物が演じられていたんだそうで、この二つのお笑い文化の違いは今も連綿と東京と大阪のお笑いの芸風に引き継がれています。

Dscn0305最近のお笑いエンタ番組を観て感じる今のお笑い芸。
自分自身も日テレ「エンタの神様」でホント面白いと思う「オリエンタルラジオ」や「ネゴシックス」やら一時ブレイクして消えた(?)「波田陽区」や「テツトモ」やらを観て思うこと。それは不条理系のブツギレ瞬間芸が増えてきたということ。これはこれで今の時流を反映しているのかも知れない。分秒単位でお笑いコンテンツを供給し続ける放送メディア。譬え粗製濫造でも多品種の「製品」を市場に提示・投入し、流行る兆しが少しでも認められれば、一気にプロモーション投資を実行する、言わばコンビニ商法的お笑い産業。この供給構造がそんな不条理瞬間芸の流行る土壌を作っているようにも思えてきます。

上方・東京共に接するチャンスの少なくなった昔ながらの落語やら漫才、今や大阪地区限定となってしまった吉本新喜劇のような1時間近くも連続して楽しめるお笑い芸能。今風の、言わばデジタル的お笑い芸ではなく、アナログでシークエンシャルな芸事の情趣やら楽しみ方を、放送メディアやお笑い系業界はもっと広く宣伝してくれないものでしょうかねぇ、西条凡児サン。

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コメント

ZAPさんがお笑いが好きだなんて、意外な一面を発見したような!? 実は私は以前勤めていた会社で新人お笑いの勉強会の担当になっていた時期があります。今、一番売れているのは「さま~ず」だけど、その頃はバカルディという名前で毎日、LIVEの前になると深夜までああでもないこうでもないと意見を述べて、気がつくと明るくなっていたことも。。。今思い出すと懐かしいなあ。。。書く言う私はお笑いに関して、あまり知らず普通の感覚でしか物を言っていなかったのだから、おかしなものです。でも今でもさま~ずと一緒に馬鹿騒ぎしたり、時には真剣に意見しあったり、私にもそんな時期があったのだなぁと。。。吉本はその頃、仕事の関係で観に行きましたが、東京の上品さには程遠いお下品!?なところがまた大阪らしくて結構面白かったです。今でもお笑いのチケットを買ってとその時代の同期から動因がかかりますので、今度是非一緒に行きましょう!!

投稿: りゃんこ | 2006.06.14 12:54

コメント戴いていたのにご返答遅くなり申し訳ありません! りゃんこさんこそお笑い系の仕事にカンケイしていたとは全く知りませんでした。でも、ライヴでのりゃんこさんのトークを思い起こしてみると、そのノリの良さや間の良さ、独特のウィット感は、お笑い系の方たちとの仕事を経験されたことにもよるのかな、と思った次第です。
お友達から吉本系の動員掛かったら、ゼヒお声掛けを! そしてライヴステージ、頑張ってくださいね!

投稿: zap | 2006.06.25 18:55

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